無題

49歳を過ぎて思う事。 まだまだ知らないことが多すぎる。

『評伝 北一輝』清水元(日本経済評論社)

§1 ■この理論の構築にあたって北がまず手に取った方法上の武器は19世紀後半の世界で最先端の科学として全盛を極めていた「進化論」である。(P12) □「生存競争論」がベースとなっている □「人類共同の意識」→道徳・社会正義がベース。相互扶助のようなもの…

『世界リスク社会』U・ベック(法政大学出版局)

§1 ■わたしは第1の近代と、第2の近代とを区別する作業を行ってきた。 第1の近代ということばについては、社会関係・ネットワーク・コミュニケーションが基本的に領土内において行われるという意味として了解される。国民国家に基づく社会に基板とした近…

『歴史から理論を創造する方法』保城広至(勁草書房)

§1 ■時間や場所に限定されない法則主義を、社会科学に適用する場合に生じるもう1つの問題点は、その法則なり理論が未来の社会そのものに影響を与える可能性を考慮に入れていない点にある。(P30-31) □予言の自己否定性、自己実現性、理論の現象消失性が常…

『テクニウム』ケヴィン・ケリー(みすず書房)

§4 □エクソトロピー(exotrophy)・・・エントロピーの逆転 情報と等価ではないが、似ている。 自己整合性(self-organization)を伴う □情報とはなにか?定義できるか? □価値の脱身体化 = 物なしの価値(抽象化・非物質化) ■哲学者マルティン・ハイデガー…

『理科系の文学誌』荒又宏(工作舎)

■言語の秘密をなぜSFは解こうとしないのか?そう自問しながらスタートしたこの文学誌にとって、今のところ最も刺激的な解答をポンポン投げ返してきてくれる日本人は、残念ながらSF作家でも言語学者でもない。1人は空海であり、もう1人は安藤昌益だからであ…

『影響力の心理』H・フェキセウス(大和書房)

§0 ■本書は、次の2つの原則に基づいています。 第1に、日々のコミュニケーションにおいて、相手の思考や行動に影響を与える方法をしっかりと理解する事。 第2に、どのように影響するものであれ、影響力とは、他者に敬意を持ち、他者を自分と同じくらい大…